149日目-2 ぷよm@sの「ツカミ」について

来週の連休期間は帰省するため,ブログ更新はおろかネット接続すらしない予定.というわけで,いまだにぷよm@sのことがなかなか頭から離れないので,何か書いて発散させておきたい.

以前の記事で,ぷよm@sシリーズは,物語に入り込ませるための「ツカミ」と「ヒキ」が強い,と書いた.再掲だけど「ヒキ」については以下の記事がとても参考になる:
「ヒキ」について考えていること - 姫路民の「美希の天下創世」観察日記
「ヒキ」について私が言いたいことはこれ以上なにもない.なので本記事ではもう一方の「ツカミ」について考えてみたい.とはいえ上記の記事とは対照的に,思い込み100%で書いていくけど.

長くてネタバレなので,以下格納.






さて,ぷよm@sシリーズの「ツカミ」については,もうすでに指摘されている方がいらっしゃる:
週刊ニコマス棚卸7月2週号- 続・空から降ってくるので(7/8の記事)
ぷよm@s part11 - 生活記録
見落としがあるかもしれないが….
つまりpart1のヘルファイア炸裂である.見た目にわかりやすくインパクトのあるシーンを持ってくることで視聴者は注目せざるを得ないというわけだ.ニコ動のコメントでもそういう感じのがあった気がする.

ところで春香のヘルファイアと並んでインパクトのある致死二連鎖として美希のデスタワーがある.ヘルファイアが炸裂するのはpart1なのに対して,デスタワーが炸裂するのはpart3だ.
共通点の多いヘルファイアとデスタワーの演出上の違いを見ることで,「ツカミ」について考えていることを書きたい.
(ぷよぷよ経験がある人は,BGMとかヘルファイアそのものとかになじみがあって掴まれるということはあるかもしれない.でもそれは私には分からないことなので,とりあえず考えないことにする.)

さてこの二つの致死二連鎖だが,じつは初めて披露されるときの見せ方はきわめてよく似ている.以下,二つを並べて見てみたい(ほんとうは横一対に並べたかったのだがやり方がわからなかった.二つの画像が一組になっていると考えて欲しい).


一戦目.亜美or真美の5連鎖の発動が早い!春香or美希負けたか?

part1

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part3

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あれ?

part1

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part3

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5連鎖に勝った!

part1

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part3

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なんでだ!?致死2連鎖だった!

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part3

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二戦目開始.どうやって組んでいるのだろう?

part1

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part3

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…わざと共通するような部分を抜き出しているのでちょっと我田引水だが,少なくとも見せ方の構造は非常によく似ていることがわかる.
(余談だけれど,以降のパートでの介党鱈Pのバトルの見せ方のうまさと多様さを思えば,この二つの演出を似せているのは意図的であるとしか思えない.じゃあその意図は何なのか?というと,part6で激突するこの二つを初登場から対比させておくことで,この二つが戦ったらどちらが強いのかなあ,と視聴者に考えさせるためじゃないかなあ.勝手な想像だけど.余談おしまい)

で,ここからが本題なんだけど,それならばヘルファイアとデスタワーの演出上の違いは無いのかというと,そんなことはない.炸裂するまでの,前段階の演出が違う.そしてそれこそが「ツカミ」の性質を決定づけるものなんじゃなかろうか.

ヘルファイア1戦目開始前の演出はこんな感じだ.


「そんなにぷよぷよ強くないよ?」

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「5連鎖なんて組めないのにー」

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油断させている.なんだ大したことないのかと思っていたところに,あの派手なヘルファイアをぶちかましている.サプライズとしては十分,ツカミとしても十分だろう.

いっぽうデスタワーの方はというと,こんな感じだ.


ぷよ初心者の伊織に見せる.「これ……なに?」

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キーワード「デスタワー」


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美希が退場し,ズラース方とかペチペチとかのゆるーい会話.しかし合間にデスタワーについての会話が混ざる.


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一戦目開始直前や直後にもデスタワーについてのほのめかしが.


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溜めまくりである.ひたすら,「何か凄いらしいけど何なのか分からない」状態がえんえんと続く.おそらくそのために,ヘルファイアと同じくらい派手なデスタワー初披露時の衝撃はヘルファイア初披露時とは比べものにならないくらい大きくなる.



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というわけで,タメの効いた演出によって派手さは際立つ.なんだけれど,辛抱のない視聴者は,このタメの間に動画を閉じてしまうかもしれない.おそらくはそのために,part1のヘルファイアはほとんどタメなしで披露されているのだと思う.


ここまでの話も妄想にすぎないのだけれど,さらにその上に妄想を重ねてみたい.ぷよm@sシリーズの最初のツカミは春香のヘルファイア発動である.しかし実は本当のツカミは美希のデスタワーなのではないだろうか.

part1からpart6までのぷよm@s第一部,主人公は美希である.誰が何と言っても私の中では美希で確定だ.
ニコニコ大百科ぷよm@sの掲示板130番目のレスで,介党鱈P本人が「主人公は春香」という発言をしている.なので国語の授業だったらこの答えは0点だろう.でも気にしない.ちなみに第二部主人公は千早である.誰が何と言っても)
ぷよm@sで私が一番燃えるのは,以前モチベーションの連鎖について書いたように,突出した能力とやる気をもった人間がまわりの人間に影響を与えてしまう場面である.美希はその筆頭で.part12では千早の,part13では小鳥さんのぷよぷよ能力をブーストしてしまうほどに影響を与えている.いや影響を与えているのはこの二人だけではない.視聴者に対しても,である.少なくとも私は美希のあまりにも強いぷよぷよへののめり込み方とpart6で見せるものすごい才能に心を動かされた.でも美希がまわりに影響を与え始めるのも,とてつもない才能を発揮し始めるのも,話がけっこう進んでからだ.私がそこまで動画を閉じずに見続けられたのは,今にして思えば,溜めに溜めたデスタワー発動の瞬間で心を持っていかれたからだろう.そこまで心を持っていくために,デスタワー発動までにはあれだけのタメが必要だったのだと思う.私がpart3まで進み,さらにその場面のタメを乗り越えてデスタワー発動までたどり着けたのはpart1のヘルファイア発動で掴まれたからだろう.

まとめると,「ツカミ」には二種類ある.あきっぽい視聴者の足を止めさせて次のパートに進ませるための最初のツカミと,そして物語に深くはまり込ませて,本当に面白い部分を強く体験させる本当のツカミだ.ヘルファイアは前者で,デスタワーは後者である.
いま私がぷよm@sの物語に強く執着しているのは,デスタワーのツカミ,本当のツカミの洗礼を浴びたからだったのだ.

…いやあ,我ながらよくこんな主観的な話をずらずらと続けたものだなあ.

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by LIBlog | 2009-09-19 23:53 | 動画サイト関連
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