「アイマスで極めろ!!IIDX道」がおもしろい

でむおPの アイマスで極めろ!!IIDX道 が面白い.

アイマスで極めろ!!IIDX道~第1回~ ‐ ニコニコ動画(原宿)


いわゆるiM@S架空戦記シリーズってやつのひとつで,アイドルマスターのアイドルたちがbeatmaniaIIDXというゲームをプレイする,という物語. これがすごく面白いのだ. とくにbeatmaniaIIDXのプレイ部分は中毒性が高くて,何度も見てしまう.

このシリーズの魅力はいくつもある.

まずシリーズを見始めると,その演出のよさに思わず引き込まれてしまう.
音ゲーだけあってbeatmaniaIIDXから持ってきているBGMの豊富さや使い方,毎回ちょっとした工夫が光る導入や場面転換,心地よいテンポ. 亜美真美がいきなり十段に挑んで瞬殺されたり,ムキになってあっという間におこづかいを浪費してしまう場面など,テンポのよさに笑いを誘われる.

そして何より,このシリーズ最大の魅力は,beatmaniaIIDXというゲームの楽しさを体験できる,味わうことができるということ. これこそが「IIDX道」のキモなのではないだろうか.

そんな体験を視聴者に与えるのは,簡単なことではないだろうと思う.

私はbeatmaniaIIDXというゲーム (というか音ゲー全般) は未経験なのだが,こういったゲームの魅力を知るには,体感することがおそらくとても重要だろう.

作中でPがこんなことを言う. 鍵盤を叩くと爽快感がある,ハマるとヤバい.
beatmaniaIIDXの楽しさは,たぶん「やればわかる」. そして「やらなきゃわからない」. beatmaniaIIDXの面白さというのは,音楽を感じ,リズムを同調させること. 視覚と聴覚と動作をシンクロさせる快楽. 五感にそのまま訴えかけるような快感なのではないかと想像する.

このような体感ベースの,伝えにくい楽しさや快楽を,視聴者にどうやって伝えるのか. 実際にプレイしているわけではない視聴者に.

beatmaniaIIDXをプレイしたことのある視聴者は,自分の感覚を思い出して楽しめるだろう. しかし同シリーズでは,beatmaniaIIDXをやったことのない私のような視聴者でも,その楽しさを擬似的に味わえる. いわばゲームの疑似体験ができるのだ. ここの部分の見せ方が「IIDX道」は素晴らしい.

どうしてそんな疑似体験ができるのだろうか. それは,プレイヤーとしてのアイドルたちに,視聴者が思わず知らずシンクロさせられてしまうからだと思う.

アイドルたちに共感したり感情移入したり,そういう要素もすばらしい. そしてまた,むこうの世界がまさに今ここにあるかのように感じさせられてしまうという要素もすばらしい. すぐそこにゲーセンの空気が,においが漂っている. アイドルたちが確かにそこでゲームをしている. つまり臨場感があるのだ. beatmaniaIIDXの筐体がまさに自分の目の前にある.アイドルたちは息遣いすら感じられるほど近くにいる. そんな感覚にさせられてしまう. そういう演出がされている.

初心者だったアイドルたちが試しにプレイしてみる. 最初はうまくリズムを合わせることができない. 少しずつ慣れてきてうまく押せるようになってくる. でもちょっと難しい並びには歯が立たない.
しばらく練習するとかなり難しい曲もクリアできるようになる. けれどちょっと油断すると一気にゲージを持っていかれる…….

懸命にプレイする人間が,そこにいる. 生々しいほどにリアルだ.

ちょっとした演出も臨場感をきわだたせている.

e0175273_22112760.jpg

「ターンテーブルをはじく感じでスクラッチするんだ」と言われ,ちょっと試しにやってみる雪歩.カワイイ!

こうしたプレイ場面では,プレイ中に変わっていくアイドルたちの表情も見どころ. セリフがなくても何を思っているかよくわかるのだ. むしろセリフがないからこそ,彼女たちが気持ちよくプレイしていたり,しまった! とあせったり,といった心の変化がダイレクトに伝わってくる.

まあでもこれはプレイ画面を見つつアイドルの立ち絵を眺めつつセリフを追う,ということが難しいからこその表現なのかもしれないけれどね. でもこの無言の表現は思いのほか私にはクるものがあった.

中毒性すら感じるプレイ場面の魅力の源泉は,こういった細かい演出の積み重ねにあるのだろう.

これほどまで臨場感を与えられてゲームとアイドルたちと自分をシンクロさせてしまうと,あとはもう思いのままハラハラドキドキさせられることになる.

いちどリズムが狂ってしまうと一気に崩れ,あわやゲームオーバー!?というところまで追い込まれる.

e0175273_22114976.jpg


しかしなんとか難所を抜けて即死を免れる. さあクリアできるか?

e0175273_22122333.jpg


いやー楽しい.じつに楽しい. 演奏してる,体感してるよ自分! 押してるよ鍵盤を. 回してるよターンテーブルを!

さて,こうやって視聴者につたえられる主題,beatmaniaIIDXは楽しい! これがのちに物語に深く強く影響を与えていくことになる. はじめはプレイ場面とツナギ程度の会話で進んでいたこのシリーズの中で「物語」が大きく動きはじめるのだ.

律子さんと千早と美希をめぐって大きくうねり流れていく物語のキーになるのは,最初から最後までbeatmaniaIIDXは楽しい!というメッセージ. その軸はけっしてブレることがない. 視聴者がすでに体感として掴んでいるこの感覚を中心として物語がうずを巻いていくので,結果たどりつく物語の結実点に大きな説得力を感じる.

ただ物語があるだけではなく,視聴者が体感レベルで持っている感覚に根ざした流れを物語に持たせているから,強い納得感を得られるのだと思う.

ただし.……あくまでこれは個人的な嗜好にすぎないんだけど.
でむおPの説明の丁寧さに,うーんそこまで言わなくても分かるけどな,と思うことはある.
第6回で難曲をクリアしたPに,美希が「すっごく楽しそう!」と言ったりする場面. ここでPがゲームを「楽しんでいる」ということは物語上とても重要なことなのだけど,そのことを美希に言わせなくても,プレイ部分だけで十分すぎるくらい伝わっているんだけどな,と思わないこともない. プレイ場面ではセリフなし・表情の変化だけであれだけの心情の移り変わりが伝わってきたのに.

まあでもこれは好みの問題に過ぎず,それが欠点だというつもりは全然ない.もともとIIDXの説明がとても丁寧であるからこそ未経験の私でも楽しめた作品でもあるわけだしね.

最後は余計なことを言ってしまったが,第7回までで,事務所のアイドルたちみんなでIIDXをプレイするぞ!というところに辿り着いた.いよいよこれからが本番といったところだろう. まだ見ぬ小鳥さんのプレイはどんな感じなのだろう. 美希のプレイは. 亜美真美の上達はどれほどか. いおりんは苦手意識をぬぐい去れるのか.

続きがほんとうに楽しみだ.

[PR]
by LIBlog | 2010-11-27 22:32 | 動画サイト関連 | Comments(0)
<< 魔法先生ネギま! 学祭編と超鈴... ぷよm@sの話をしようぜ >>