憎み切れない野心家と、救い切れない楽天家の話。

ガルシアPの 「とのばな」 シリーズ,第20話が投稿されています.



【ニコニコ動画】憎み切れない野心家と、救い切れない楽天家の話。

“Coup d' Glas” on your heart. ‐ ニコニコ動画(原宿)

社長まわりの過去のお話. このシリーズでは現在進行形の物語もさることながら,ここに至るまでに黒井社長や小鳥さんらのあいだに何があったのかということもたいへん気になる私であります.

本来ならば,じっくりと過去回を見て,何が明らかにされたのか,何がまだ明らかにされていないのか,などをまとめるような記事がありますと,世のため人のためたいへん有用であると思いますが,私にはそういうものは書けません. 資質的にも,状況的にも…….

かわりに,ああそういえばそうだったな,と視聴しながら頭に浮かんだことを,思いつくまま,少しばかり記しておきたいと思います.

以下,ネタバレ格納.








「後悔」をめぐってたゆたう律子さん.
後悔しない生き方をしよう. そんな思いは,数かぎりない後悔を経たのちに,ようやく浮かぶものかもしれませんね.

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俺達は、『達人(マスター)』でなければならない。

これは,たぶん直前の,
これはゲームだ。
彼女達は俺達の駒だ。

を受けた言葉でもありそうですね.

ゲームマスターとして,舞台を整えねばならない.
また主人(マスター)として,部下をきっちり動かすという役割を果たさなければいけない.

そんな思いも重ねられていそうです.

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「でも、961プロとの戦いは、
通過儀礼だと思い始めてる」

「何の為の?」

「高木社長の遺志ーー
或いは、
呪縛からの、開放」


第6話,幸運な視聴者と、見る目のない作曲家の話。 より.

そう,この対決は,765プロにとっては,そういう意味があったんですね.
もっとも,これはそう簡単に解けるようなものではないだろうとも思います. だからこそポジティブな方向にも効いていて,たとえば今の律子さんの荒ぶる馬のような仕事っぷりは,ここから引き継がれたものも背景にあってのことだろうと想像しますが.

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今回の若かりし高木社長と黒い社長のやりとりで,まっさきに想起されたのは,かつて光の移籍をかけて961プロを訪れた千早の交渉シーンでした. 周到さではだいぶ違いがあるものの,浴びせた言葉は非常によく似ていたように思われたからです.

【ニコニコ動画】無力な審査員と、自信の無いスカウトの話。

……と思って見なおしてみましたが,そうでもなかったですw 私の脳内補正はだいぶキツいからなぁ.

しかし,「失敗を重ねて可能性を潰すな」 と迫ったりしたところなんかは似てないですか. そうでもないですか,そうですか.

しかしこの交渉のシーン,あらためて見直すと実におもしろい. いやまったくもって面白い. 周到さを好む黒井社長に,このくらいの準備で,しかもこの台詞で挑むというのは,いやこれは胸中察して余りあるというか.

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第10話,幸せな母親と、欲の無い社長の話。 より. はい,私もそう思います.

そういえば千早だけが,黒井社長のことをまるで変わっていないと言っていましたね.

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今回までで,高木社長とその周囲については多くのことが明らかにされてきました.
いっぽう,黒井社長については,最初に触れたように,まだ私には見えていない所があるように感じています.

これから先,彼がどういう描かれ方をしていくのか.

現在だけではない時間軸にも,この作品の楽しみはたくさん残っていそうですね.
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by LIBlog | 2013-08-08 12:45 | 動画サイト関連 | Comments(2)
Commented by ガルシア at 2013-08-13 00:03 x
取り上げ記事、ありがとうございます。
第20話は、第10話と同様、大きな区切りの回なので、
こうしてこのタイミングで振り返って頂けた事、とても嬉しいです。
色黒の社長の話。――久しぶりに、社長が主役のお話でした。

フィクションですが、物語ですので、ある種の説得力、リアリティは重要で、
今までどこか不自然さを感じるような発言、行動のあったキャラ達も、
こうして背景を明かすことで、「ああ、なるほど」と思って頂けて、
その造形に、説得力が取り戻せていればいいな、と思います。
Commented by LIBlog at 2013-08-13 08:03
コメントありがとうございます.

今回の話を拝見して,シリーズを最初から見なおしたときの登場人物たちの言動の意味が,だいぶはっきりしてきたように感じました.あるいは,最初に受け取った意味が変わった,あるいは新しい意味が付け加わった,といったような感じでしょうか.

黒井社長は,まだもう少し自分の中で消化しなければいけないな,と思っておりまして,それができたと思えたときに,また第一話から振り返りたいなぁと考えています.
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