<   2010年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧

仲野えみこさんの「帝の至宝」 香蘭かわいいよ香蘭

仲野えみこさん「帝の至宝」. 最近のお気に入り作品.


既刊は2巻までだね. 続きが待ち遠しいなあ.

作品舞台は中世の中国みたいな雰囲気. 村医者をしているじっちゃんのもとで育ったヒロイン・香蘭 (こうらん) が偶然助けた美形の青年・志季 (しき). じつは彼は晶王朝の第一皇子だった. やがて皇位についた志季のもとへ,香蘭は平民ながら通うことを許されたのだった…….

ってな感じで,まあベタに王子様に優しくされるおっちょこちょいなヒロインを描いている作品なんだけど,この子がまた可愛いんだこれが. 18歳のはずなんだけどどう見てもローティーンくらいの幼い見た目の子がちょこちょことそこらじゅうを走り回って,くるくる表情を変えて……. 志季に恋してることを自覚してからの恥じらいもまたカワイイ.

ただね,この作品は単にカワイイ香蘭だとかかっこいい志季とかを眺めていても楽しいんだけど,物語もけっこう熱血でいい感じだ. 1巻に収録されている読み切り「魔女にうさぎの人形を」でもメインテーマになっていることなんだけど,まわりからのけものにされたり,厄介者扱いされている人の寂しさだとか,身分や偏見の壁を乗り越えていこうと頑張る人の姿だとか,仲野さんはけっこうきちんと描いてる. 舞台設定もリアリティがあって,ちゃんと作品の中に社会があって,集団が動いているイメージが湧く.

そのうえで,「帝の至宝」では,読み切りの「魔女に……」で飛ばされてしまったけっこう大事な要素が描かれるかもしれない,とちょっと期待していることがある. それは 「身分制度の上に成り立っているはずの領主(王)がどうやって身分制度そのものの垣根を取り払っていけるのか」 ということ. 香蘭と志季の恋愛の軸にからめて,もう一つの軸としてそんな感じの物語を展開していってくれたら嬉しいなー. そう,イメージとしては昔,樹なつみさんの「花咲ける青少年」で,花鹿と立人にメインの恋愛ものを演じさせつつ,ルマティたちを中心に政治劇を演じさせたような感じで.

ま,でも,そうならなくても高麗が自在に走り回ったり,顔を赤らめたりしている姿を見られるだけでも私は幸せなのだ. ツリ目のちっちゃい女の子最高!

[PR]
by LIBlog | 2010-09-23 21:08 | マンガ・本

「朝起きたら男の子になっていた。」について全力で語るぜ


アイドルマスター 朝起きたら男の子になっていた。前編 - ニコニコ動画(9)

マイリスト asao+komako投稿作品全部‐ニコニコ動画(9)

PちゃんPとは (ピーチャンピーとは) - ニコニコ大百科

芸能プロダクション,765プロに所属するアイドル菊地 真のもとへ,ある日とつぜん不幸な運命が襲いかかった. 目覚ましとともに起きた朝,みずからの股間に元気に自己主張する見慣れぬモノがあったのだ.

夢であってほしい. でも夢ではない. 学校で,女子更衣室で,意志に逆らって暴れるソレ. たまらず早退する真.

いままでずっと,まわりは真王子などとはやしたてた. ファンたちも家族も仲間も男の子の役割を期待した. 本当は女の子らしくなりたいとずっと思っているのに. なのに,それなのに,本当に男の子になっちゃうなんて,そんなのあんまりだ!

あまりの理不尽さに,困惑と,行き場のない怒りと悲しみを抑えられない真. ところがこの事件は,真ひとりの中ではおさまらない帰結を生むことになった. 真をめぐって,今まであやういバランスの上でなんとか平和を保っていた765プロの人間関係. それがこの事件をきっかけにして一気に崩れ,二度ともとに戻らない形で進んでいくことになってしまったのだ. ふたたび765プロが平静を取り戻すことは果たしてあるのか. そして真の運命は?

…….

きっちょむさんイチオシのノベマス,「朝起きたら男の子になっていた。」,通称「朝男」. 勧められるままに最新版まで通して見た. いやいや,こりゃ面白いや.びっくり.

って,びっくりというと失礼かな. でもほんとに驚いたんだから仕方ない. 物語序盤ではこんなガチな人間ドラマが展開していくとは考えてなかったからね. なにしろ朝起きたら男の子でしょ. しかもこの作品世界では動物が普通にしゃべってたりするし. そりゃ油断するわいな.

それがまあ,物語が進むにつれて,「昼ドラみたいな修羅場」と登場人物が言っているようなドロドロの生々しい恋愛ドラマになっていくもんだからなあ. まあそんなわけで,ドロ沼な展開が好きな人は文句なしに楽しめる作品なんじゃないかな.

でも,だからといってそういう展開が苦手な人は見ない方がいいのかというと,そんなことはないのだ. ほかならぬ私自身,痛々しい展開はちょっと苦手で,あまりにドロドロな恋愛劇はご勘弁ねがいたい方なんだけど,「朝男」はすごく楽しめた. 物語がすごく濃いのに,わりとスルッと入っていけるのだ. 塩分濃度が高いのに舌ざわりはサッパリしていて気づいたら完食していた,という気分.

これは作品のバランス感覚のよさ,シリアスと笑いと甘々とサスペンスの混ざり具合が絶妙なおかげだろうな. それからニコニコ動画という視聴環境によるところも大きそうだ. 胃がシクシク痛むような修羅場でも,「修羅場ktkr」とかコメントが流れていてくれるだけで場がなごんで,私にとってはかなり救いになった. 逆にもっとドップリ修羅場に浸りたければコメントを消して見ればいいわけで. そこらへんのさじ加減を調節できる作品鑑賞のありかたってのはけっこう面白いと思う.

というわけで,恋愛をめぐる喜怒哀楽のあれやこれやを楽しむという意味では最高の物語体験が味わえる「朝男」,ぜひおすすめ. ここまで踏み込むか!と驚かせるアイドルたちのキャラクター描写,それから演出のうまさなどは非常に感じ入るものがあるし,密度の濃いテキストも魅力的. 最新作まで本当に夢中になれる. シリーズは今も連載中なので,いっしょに次回をヤキモキしながら待たなきゃいけないという悩みを抱え込みましょうw

もし長編をいきなり見始めるのにためらいがある方は,作者PちゃんPのテキストがどれだけの力を持っているかちょっと試し読みしてみてはいかがだろう. それにはこちらの前後編がおすすめ.

  

【ノベマス】みきゆきまこお泊り~前編~‐ニコニコ動画(9)

【ノベマス】みきゆきまこお泊り~後編~‐ニコニコ動画(9)

PちゃんP作品で私がマジでワンパンKOされるのは,じつは立ち絵なしテキストのみの部分だったりする. これもそのうちの一つだ. 本編や番外編でも随所に登場するテキストのみの部分は,いろんな意味で ものすごい破壊力. 疾風怒濤,抱腹絶倒.


さて,以下はシリーズ通した感想.ネタバレ全開で行きます.

More

[PR]
by LIBlog | 2010-09-11 13:12 | 動画サイト関連

エキサイトブログの過去記事にまとめてリツイートボタンとはてブ数表示を設置する

遅ればせながら,エキサイトブログにもtwitterのリツイートボタンとはてブ数表示を貼り付けられるようになっていることに気がついたので,さっそく付けてみた.

また,これはずいぶん前からだと思うが,ブログパーツとしてtwitterのつぶやきを貼り付けることができるようなので,これも付けてみた.

これらの変更は,設定 → 画面左のtwitter設定,と進むことで設定できる.

ところで,ブログの過去記事すべてにリツイートボタンとはてブ数表示をしたいときにはどうしたらいいのだろうか. いちいち編集からチェックボタンをひとつひとつおしていかなければいけないのか. それは面倒だからやりたくない. ……そう思って,エキサイトブログの中の人 (@Excite_blog) にtwitterでリクエストを出してみた. 過去記事にまとめてリツイートボタンとはてブ数表示を付けられるようにしてくれませんか? と.

すると以下のようなご返答をいただいた: 

過去記事にまとめて「リツイートボタン」を設置するには、設定>記事管理>( 共有ツール ) から100記事単位で可能です。

なんと,私が知らなかっただけで意外と簡単にできるようだ. 当ブログは410記事ほどあるのだが,大した手間もかからず設置できてしまった. エキサイトブログの中の方,お教えいただきありがとうございます.

てなわけで,私は問題を解決できたけれど,もしかしたら私以外にもやり方が分からなくて迷っている方がいらっしゃるかもしれないので,ここにメモしておきます.

[PR]
by LIBlog | 2010-09-06 20:31 | 雑記

「O/A」 は楽しくてかわいくて,ひそかに熱い

  

売れっ子アイドル・堀内ゆたかに,ある日とつぜん不幸が襲いかかった. 所属する芸能プロダクションが倒産し,自身もごたごたの中で多額の借金を背負い込んでしまう. 残った仕事は唯一,自身がDJをつとめる深夜ラジオ「O・A(オペレーション・オーロラ)」だけ. しかしこの番組,ゆたかと全く同じ声をもつお笑い芸人・田中はるみと二人一役で進行するという謎の条件つき. アイドルのイメージなどどこ吹く風のはるみは,ダジャレや下ネタ全開でゆたかを振り回していくことに…….

2巻が発売された 「O/A」 (渡会 けいじ). 1巻も楽しく読めたが今回も負けずに面白かった. 毎回起こるドタバタも楽しいし,女の子はとってもかわいい. そしてなにより,扱っている主題がいい.

アイドル・ゆたかも,芸人・はるみも,じつのところ深夜ラジオは最初から本気で取り組もうとしていた仕事ではない. しかしハプニングの末に二人一役で流されることになった第一回放送が,多くのリスナーをたしかに楽しませていたという感触は,ふたりをまじめに番組に向き合わせるのに十分だった.

やがてゆたかを襲う不幸. はるみは相変わらずお笑いライブではすべりまくり. ふたりがどん底の気分でいるとき,彼女たちを支え,前に向かわせる力をあたえてくれたのは,ラジオの前で番組の開始を今か今かと待っているリスナーがいるということ. 彼ら彼女らをガッカリさせてはいけない. それにはふたりの力がいる. ふたりでひとつになること,それがリスナーの期待にこたえるために必要なのだ.

ここに描かれているのは,まぎれもないプロフェッショナル. くだらない番組と言われようとも,最初に思い描いていたイメージとは違おうとも,ここにはたしかに客の期待に応え,それどころかその期待をさらに超えてゆくプロの姿がある. かわいさと楽しさの陰にかくれて,このストーリー展開はなかなか熱い.

さっそく次の展開が楽しみだなー. 個人的には,そろそろアイドル業やお笑い芸人業が一歩進んで欲しいかな. 彼女たちはラジオを通して成長しているんだから,それを本業のほうでも発揮してくれるともっと熱いだろうなー,などと思う.

[PR]
by LIBlog | 2010-09-05 18:36 | マンガ・本