<   2011年 04月 ( 8 )   > この月の画像一覧

仕事中毒の先輩と、恋に破れたアイドルの話。

ガルシアPによる「とのばな」シリーズ,待望の第四話が投稿されている.

仕事中毒の先輩と、恋に破れたアイドルの話。


以下,内容に触れた感想を. ネタバレ込みなので注意してください.







回想シーンが,この上なく似合う作品だと思う. 前回のような燃える展開もいいけれど,今回の「事務員」が昔のことを思い出して語るシーンはそれに勝るとも劣らず,いい. このシーンには,この作品のあふれんばかりの魅力がつまっている.

事務員が,プロデューサーが,言葉を交わしながらそれぞれに何を思っているのか. 作品中では,その心情は一切語られない. 説明されない.

かわりに語られるのは,言葉,風景,表情,そして感覚. それが二人の心情を想像させる. 彼はきっと,こう思っている. 彼女はきっと,こんな想いに包まれている. その想像が正しいか,正しくないかは分からない. 彼や彼女自身にも,自分の心情は捕まえきれていないかもしれない. そんな風にも考えたくなるシーンである.


実のところ私は,「初回コメ消し推奨」タグが付いているのを知っていながら,何度かコメント付きで視聴していた. 5回目くらいだっただろうか,文章だけに集中して鑑賞してみて,そして初めて,今まで取りこぼしてしまっていた いくつかのことに気づいた. そのときようやく彼と彼女の心情に思いを巡らせることができたように思う.

なるほど,確かにこれはコメ消し推奨だ. ぜひテキストだけに集中して,文章と文章の間のつながりや行間に意味を読み取りたい. じっくり何度も味わうことのできる,それだけの濃さがある作品だと思う.


今回,作品自体も楽しめたが,もうひとつ嬉しかったことがある. 彼ら彼女らの「これから」だけでなく,「これまで」も,今後さらに語られるかもしれないということだ.

これまでにも本シリーズには「▲」のタグが付けられているが,実際には「社長」がどんな背景を持ち,どういう行動をとり,どういう結果を得たのか,そしてそれは本人にとってどういう意味を持っていたのか,そういったことは,いままでにほとんど語られていない. 第一話がほぼ唯一「社長」の「これまで」を知ることができる回になっているが,彼の行動やセリフには,まだ真の意図が読み取れないものが残されているように思う.

彼は「▲」と呼ばれるにふさわしい人物である. そのことはもう疑問の余地はない. しかし,それはどう「▲」のか? 最初からそうだったのか? あるいは,第一話で「語られなかったこと」を通じて,少し変わったところがあるのか?

今後,シリーズの中で「これから」のことは語られても,こうした「これまで」のことが語られることは ないかもしれないと思っていた. でも,そんなことはなさそうだ. どうやら物語に期待することがひとつ増えたようである.

[PR]
by LIBlog | 2011-04-27 22:14 | 動画サイト関連

近刊マンガ雑感

ヴィンランド・サガ 10巻 (幸村 誠). 奴隷編前章クライマックス,トルフィンの決意. 彼の決意はクヌートの決意と対比的というか,好対照だねえ. 修羅から抜け出そうとするのか,修羅に踏み込もうとするのか.

────────────────────

ただいま独身中 1巻 (辻 灯子). 「オタリーマン」とかもそうだけど,この手の作品読むと元気がでる. 元気がでる自分がちょっと嫌だが仕方なかろう. 自分と同じようになんかこうちょっと背中を丸めて生きてるっぽい人を見るのが好きなのだ.

なんかフィクションの人物に対して自分が愛着を抱くとき,そのパターンは二つある気がする.凄い素晴らしいズバ抜けた感動的な努力の天才的な尊敬できる人物と,劣った不幸な内気の劣等感持ちのイジケたダメなでも頑張ってる人物.どっちを見ても明日から頑張ろうと思える.

でも困ったことに,後者のタイプの主人公が思いのほか優れた点を持っていたりすると,自分の中に黒いものが吹き出してくる. うわー自分こんな感情抱くんだ,なんて思ってすげー嫌だ. なんかこう,自分よりダメな登場人物を見て自分を慰めたりしてたのに,実は自分より劣ったりしてないじゃないか! みたいなどうしようもない感情なんだよねコレ. 同属嫌悪や果ては差別意識まで一直線の感情.

でもまあ現実の人物に対してそういう感情を抱くよりも,作品中の人物に対してそういう感情を抱き,そのことを自覚し消化しておけばまだマシなんじゃね,みたいな言い訳をしてみる. 自分がそういう人間だってことは否定しがたいわけだからねえ.

[PR]
by LIBlog | 2011-04-25 21:09 | マンガ・本

ぷよm@s part25

ぷよm@s part25が来たっ!

【ニコニコ動画】【キャッキャ】ぷよm@s part25【ウフフ】


貫禄,と言うべきだろうか.

一本の動画の中で,これほど喜怒哀楽をいっぺんに味わうことになるとは.

何かドラマチックなできごとが起こるというわけでもなく,それでもときにハラハラ,ときに爆笑. あっという間の20分強である.

舞台を見慣れた事務所から温泉宿へと移し,さりとてやることはただ一つのみ.

…….

というわけで,格納以下ではネタバレありの感想を.

More

[PR]
by LIBlog | 2011-04-20 22:14 | 動画サイト関連

「とのばな」シリーズが素晴らしい

出会いは,いつも突然だ.

ガルシアP作,色黒の社長と、事務に向かない事務員の話。のリンクを何の気なしにクリックした時,ここまでこの作品に,このシリーズに惚れ込むことになるとは,思いもよらなかった.


第一話,5分足らずの動画を観終えたとき,第二話をクリックせずにいられなかった. そして続けざまに第三話も. そしてまた第一話に戻り……(以下ループ).

これはおそろしく魅力的な作品だと思う. 私にとっては悪魔的とも言えるくらい,何度も見ずにいられないくらい引き込まれる作品だ. この作品独自の「表現」「物語」,そのふたつが合わさって,大きな魅力が発揮されている.

…….

ガルシアPの特徴的な表現方法については,Vinegar56%さんがきわめて包括的に解説してくださっているので (→すごろく妄想格納庫 (延長戦)  流れに乗ってガルシアP作品を振り返ったり振り返らなかったり),私としては特に何も言うことはないのだが……. ただまあ,超主観的に,自分がどういう体験をしたかということだけは書きつけておきたい. それはとても甘美な体験だった.

第一話を観始める. するとまずBGMに惹かれる. 民族音楽のような,おだやかでどこか懐かしさを覚える曲調. それに乗って語られる,過去を振り返る形で語られる物語. 見覚えのある,でもぼやけた背景.

なにか自分の中で呼び起こされるものがあるような,根源的なところに訴えかけてくるような,そんな導入である. とおい昔に聴いたかもしれない子守唄を,とおい昔に読んでもらった絵本を,とおい昔の景色とともに思い出しているような感覚だった. ……なんでこの感覚がたまらなく好きなんだろう. 歳をとったってことかなあ.

そのまま視聴を続ける. ところどころ驚きが交じる. 笑いが挟まれる. あれはそういうことだったのか! と前のシーンを思い出す. 反復される言葉のどれもが,二度目にはまったくその様相を変えている. 意味するものが置き換わっている. もう一度見たくなる. でも先も気になる.

第一話には,ちょっと一言で言い表せないくらいたくさんの要素が詰め込まれていて,こりゃーなんだかすごいものが始まろうとしているぞ,と思わずにはいられなかった. いまや第一話の視聴回数は20回に迫ろうとしているが (確認のための回数なども入っているけど,それにしても視聴履歴を見て驚いた),まったく飽きないのは,この作品の独特の「表現」によるところが大きいと思う. なにかを呼び覚まされるような感覚と,起伏に飛んだ展開を味わっていることが心地よいからなのだ.

そして同時に,今から始まろうとしている物語への期待が一気に高まってくる. 立ち絵が,文章が,多くを語らないからこそ,自分の中で想像する物語が,大きく膨らんでいく. ここまで来たら,あとはもう先を見る以外の選択肢はないのである.

第二話,第三話と進むと,そこで語られている物語が,自分の中で膨らんだ期待にまったく負けないくらい力強く,素晴らしいものであることがはっきりする. あの心地良い「表現」はそのままに,「物語」がじっくりと語られていくのが嬉しくてたまらなくなる. 「表現」に負けない素晴らしい「物語」が,作品に力を与えているのだ.

独自の表現と,すばらしい物語. その両方を味わえる本作. いやほんとに,これは必見ですよ!(プッシュ記事風に. でも本当にそう思う)


────────────────────


で,以下では誰もが語ることを自重しているこの作品の「物語」そのものの話をしたいのだけど,さすがにネタバレは是非とも避けたいので格納. 未見の方は本編をご覧になってからお読みになることを強くおすすめします!

More

[PR]
by LIBlog | 2011-04-17 23:06 | 動画サイト関連

ご主人様は山猫姫 7巻

鷹見一幸著,「ご主人様は山猫姫」7巻 北域見習い英雄編 が出た.


物語は,とても面白い展開になっていると思う.

この作品,最初に魅かれたのは「山猫姫」ミーネの奔放さだった.
辺境の一氏族の族長の娘として生まれ育ち,型にはまらない(わがままいっぱいの)言動で周囲を困らせていたミーネだが,それは単に子供であるがゆえの未熟さにすぎない. その行動の背後に,氏族の一員,代表としての誇りをにじませる姿は,この娘のスケールの大きさを感じさせるものだった. ああ,彼女はきっと素晴らしいリーダーになる.そう思っていた.

しかしミーネは主人公である晴凛に惚れ込み,その関心の多くを晴凛に向けていくことになる. 行動の自由闊達さは失われないものの,私自身としては,彼女の輝きが少しずつ失われていくようで,残念に思いながらシリーズを追いかけていた.

だが7巻になって,物語の展開に非常にわくわくさせられた. この作品世界が大きく変化していく,その変化の形がはっきりしてきたように思われたからだ. それはミーネがどうのとか晴凛がどうの,という個人個人への興味から,作品世界全体への興味へのシフトとも言えそうだ.

作品世界の広大な領域を支配する「帝国」は,そもそもその内部に腐敗とひずみを抱えていた. いつ崩壊してもおかしくない状態ではあったのだ. しかし,それがいつどのように起こるかは当然だれも予想できない.

おそらくその崩壊のきっかけを与えるのが主人公たちの行動である. それが遊牧民たちと中央が接触する辺境で起こる,というのがなんとも魅力的じゃないか. 主人公は中央で落ちこぼれた青年と,遊牧民たちの集団の中でやっかいもの扱いされた少女というのもまた,いい.

ただ,彼らの勢力はきわめて限定されたものだ. 「帝国」の兵力と経済力は圧倒的で,ふつうに考えればとても勝ち目はない.

だがその兵力や物流を,腐敗しきった官僚たちは扱いきれずコントロールしきれない. そこが主人公たちの付け入る隙となるわけだ.

主人公たちの暴れっぷりを見て,既得権益にありつけない者,辛酸をなめさせられている者,その多くが立ち上がる. 「帝国」対「主人公たち」が,「帝国」対「多数の反逆者たち」になるわけだ. 各勢力はそれぞれの思惑で動き,それぞれに優秀な人物を抱え,しかしその中枢となる人物たちは互いにわずかな,しかし確かなつながりを持っているのである. これはわくわくせざるを得ないだろう.

「帝国」の崩壊は,必然である. しかしそれがいつ誰によってどのように為されるかは,必然ではない. その場に殴り込み関わっていくことができるのならば,それはとてつもなく面白いにちがいない. まさにそうなりつつあるのが,7巻の展開なのである.

7巻まで至って,登場人物は魅力的なものから憎たらしいものまで百出で,ミーネだけでなく主人公たちそれぞれの影が薄くなりつつあるけれど,まあそれは仕方がないというものだろう. ともあれ物語世界が大きく動き出しそうで,先が非常に楽しみである.

ところで,おそらく「帝国」を倒すのは騎馬民族と中央の定住民たちの集合体ということになりそうな予感がするのだけど,これって実際に元とか清とかが中原を統一した時に起こったことなんだろうか? ……中国史は全然知らないのだが,ちょっと興味が出てきたかもしれない.

[PR]
by LIBlog | 2011-04-16 19:34 | マンガ・本

「ふとんみたいな君のこと」のこと

すっきりぽんPの「ふとんみたいな君のこと」が好きだ.

【ニコニコ動画】ふとんみたいな君のこと


やわらかい描線の春香さんと,ここちよいリズムの言葉に導かれて,作品の世界に入っていく.

歌われる言葉と,語られる言葉とが絶妙に絡まり合って離れては近づく. 韻を刻む.

説明の少ない作品だと思う.
ふたりのこと,まわりのこと,ほとんど情報が与えられない.
プロデューサーが春香さんをどういう視線で見ているか.春香さんがプロデューサーにどう接しているか. 作品中の言葉はどれも,そのことを直接語ったりはしない.

だがしかし,伝わるのである.
たぶん,アイマスのこと,春香さんのこと,それらを知らなくても,伝わるはずなのだ.
52週とはなんなのか,この女の子は誰なのか. 何も知らなくても,肝心のところは伝わるはずなのである.

プロデューサーと春香さんも,肝心のことを互いに伝えない. でもたぶん伝わっている.

伝えないことが,伝えているのだと思う.

肝心のことは語られない. 語られるのは,肝心なことのまわりを包む,においや,温度や,空気. それが何よりも強く伝えているものがある.

言葉というものはこれほど凄い,強いものだったのか. 言葉を尽くしても,伝わるものはいつも肝心なものとズレてしまう,と思い込んでいたけれど,そんなことはなかったんだ. 言い当てなくても,語ることはできるんだ. ちゃんと伝えられるものなんだ.

…….

これは語られたものと,語られずに伝えられたもの,その二つからなる作品なのだと思う.

[PR]
by LIBlog | 2011-04-14 22:28 | 動画サイト関連

キラキラ☆アキラ完結によせて,個人的な雑文を.

曙はる先生の「キラキラ☆アキラ」が3巻で完結した.


快活で可愛くて皆の人気者の女の子アキラと,内気でちょっと太めで手先が器用な男の子桃ちゃん. 幼なじみ二人の関係は,私が望んだ通りの結末を迎えて,とてもとても満足している. 偉大なる傑作というわけではないけれど,一話一話のどれも好きで,アキラは可愛かったし,ああ,いい作品だったなあ,としみじみ思う.

…….

作品の感想は以上に尽きるんだけど,作品自体とはちょっと離れて,なんとなく思うところが少しだけあるので,ここにはそれを書きとどめておきたい.

桃ちゃんのコンプレックスのことである.

最終回目前,ちょっとしたすれ違いで距離ができてしまうアキラと桃ちゃん. それをきっかけに,二人は自分の気持ちに気づく. そして相手の想いにも. お互いに一致した想いを抱えていることに,アキラと桃ちゃんは気づくのだ.

しかし実のところ,アキラと桃ちゃんの想いには決定的に非対称なところがある. 相手へのコンプレックスの有無だ. 桃ちゃんだけが,自分はアキラには不釣り合いだと思っている. 相手への劣等感を抱えている.

お互いの想いが通じた後も,アキラは桃ちゃんの劣等感を完全に理解することはないだろう. うすうす気づいてはいるようだけど,同じ想いを抱えているわけではないのだから, 本当に分かるというのは無理な話というものだ.

アキラと桃ちゃんが接近する直接のきっかけを与えた,アキラに告白するイケメン同級生・青島も,桃ちゃんみたいな劣等感とは無縁の男である. 彼は桃ちゃんに対して,幼なじみとしての関係を羨み,楽してんじゃねーよ! と説教する. しかし彼は桃ちゃんの抱える劣等感を理解した上で そのように説教しているわけではない. 桃ちゃんと,青島に恋するヨーコさんだけが,相手へのコンプレックスを抱いているのだ.

個人的には,たとえば桃ちゃんを手に入れるアキラより,アキラを手に入れる桃ちゃんに対して,より感動する. ああよかったねえ桃ちゃん,と. それは彼だけが,相手を失う恐怖や,自分を否定されるかもしれないことへのためらいだけでなく,自分の劣等感にも打ち勝っているからだ. 同様に青島とヨーコさんがうまくいったとして,私はヨーコさんのほうに,より感情移入して感動しそうな気がする. アキラや青島には悪いけどね.

…….

しかしここで,さらにこう思う. その感動により,否定されてしまう人がいるんじゃないか?

もしアキラが桃ちゃんよりも青島を選んだらどうなっていただろう. 青島は玉砕覚悟でアキラに告白した. 桃ちゃんは劣等感ゆえに,そのような勇気を持てなかった. アキラは青島を選んでもよかったはずだ. もしそうなっていたら,桃ちゃんはどうしただろうか. ……おそらく告白しなかったことをずっと後悔しながら生きていくか,あるいは「もともと不釣り合いだったんだ,一時期だけでも楽しい思い出ができてよかった」と諦めたことだろう.

このとき桃ちゃんは,単にアキラを失っているだけではない.彼は二重の意味で否定されているのだと思う.

…….

イソップの「すっぱいぶどう」の話で,キツネは手に入らなかったぶどうを,あれはすっぱいぶどうに違いないと考えて自分を慰める. このときキツネは単にぶどうを手に入れられなかっただけでなく,そうして自分を慰める人生,人生観を,他者である我々に否定される運命にある. そうする以外に,我々がこの物語を読む読み方はないだろう. このときキツネは二重の意味で否定されている. ぶどうを手に入れられないということだけでなく,それがすっぱいぶどうなのだという自分に対する慰めすら,他者から必然的に否定されることになるからだ.

もし桃ちゃんが,アキラは高嶺の花だったのだと自分をなぐさめ諦めたとしたら,その人生を肯定する視点はない. そのような人生観でいいのだ,と認めてあげる人はいないし,その物語をそう読むような観点もないからだ. そのとき彼にはアキラを失う人生だけでなく,その人生観すら読者に否定される人生が待っている. 青島が桃ちゃんを説教するのは,まさにそのような観点から桃ちゃんを見てのことである.

青島の説教に応えて,はしごを登りアキラを抱きしめる桃ちゃんは感動的だ. しかし,そうすることができた桃ちゃんに感動することは,そうすることができなかった桃ちゃん (そんな桃ちゃんはどこにもいないんだけど) を,そしてそのことをあきらめて自分を慰める桃ちゃんを,否定することと表裏一体である. 私は,そうすることができなかった桃ちゃん (いや,繰り返すが実際にはそんな桃ちゃんはいないんだけど!) を否定したくない. そんな彼を肯定したい. その肯定を支えるどんな根拠も,私自身は持ち合わせていないにもかかわらず.

それはたぶん,山のような後悔を抱えて,ありえた過去を想像しながら自分を慰めて生きる私自身を否定したくないという気持ちから出てきている感情なのだろう. どうしたって強者の立場に立つことができなかった自分を否定したくないという思いが,仮定の仮定のさらにまた仮定の中にしかないダメダメな桃ちゃんへの感情移入を誘うのである.

…….

繰り返しになるけれど,これは「キラキラ☆アキラ」という作品自体の感想とはまったくかけ離れた個人的な感想にすぎない. 作品自体はとても楽しんで読んだし,その評価とはまったく独立した文章であるということだけ最後に強調しておきたい.

[PR]
by LIBlog | 2011-04-13 21:40 | マンガ・本

星里もちる作品について

二か月近く放置気味なので,軽く文章を書くリハビリ的なエントリを,ほかのブログさんに乗っかって書き散らしてみる.
星里もちるの漫画を読もう! - Something Orange

星里もちる先生いいですよね! 「夢かもしんない」以降ちょっと遠ざかっていたけど,また追いかけてみようかな.

私の場合,「りびんぐゲーム」が星里もちるとの出会いだった. いずみちゃん可愛かったなあ. そこから過去作を辿って,最新作を追いかけて,という感じで「危険がウォーキング」「結婚しようよ」「夢かもしんない」と,名作の数々を夢中で読んだ.

中でもとくに印象深いのが「いきばた主夫ランブル」「わずかいっちょまえ」の二作. 後者は先のブログエントリでも紹介されてるね.

「いきばた」の方は,男性の生き方として “主夫” もアリなのだということを考えてもみなかった自分にとって目からウロコの作品だった. そして「わずか」は思春期に揺れ動く女の子のあやうさと,それから初期の「らいか・デイズ」あたりにもつながる,優秀さ,聡明さゆえに感じてしまう距離感や寂しさなんかが やたらと胸にくるものがあって大好きだった.

……ただ最近の作品は絵柄がなあ. 90年代の星里作品での女の子の絵がすごく可愛くて,それも大好きだったんだけど,最近の絵は,なんというか固さ? みたいなものを感じてなかなか入り込めないんだけどね. ……食わず嫌いせずに読んでみようかなあ. あ,「ルナハイツ」の主人公はちょっとガンコすぎて あんま好きじゃないんだよなあ……うーん.

…….

リハビリ気味とはいえ,なんという一貫性のない文章であることか.

[PR]
by LIBlog | 2011-04-11 21:16 | ねっとさーふぃん