これまで書き散らしてきた当ブログの ぷよm@s関連記事にリンクを貼ってみるだけの記事.
本編はこちら: 本編以外の関連動画はこちら: で,自サイト内リンク.一言だけの記事とかは略(2010年2月10日現在まで): …. ついでに こちらも. そして自サイト内リンク: #
by LIBlog
| 2009-12-12 22:58
| 動画サイト関連
Cell 139, 791-801 (2009).膵臓の管形成機構.
管は上皮組織にできるもので,上皮組織を構成する細胞は apico-basal polarity (日本語はあるのか?頂上部-基部極性?),apical と basal の軸がある.basal 面は基底膜と接している面,apical 面は細胞にも基底膜にも接していない面.あと,となりの細胞に接している面は lateral 面.で,複数の細胞からなる管では,apical 面は管の内腔にあたる.したがって apical-basolateral という分け方もよくされるね. さて.本論文の話.膵臓の管形成においては,Rho-GTPase family のひとつ Cdc42 のノックアウトマウスを解析し,一細胞単位では apico-basal の極性はできるけれど,apical が統一されないことを見出している.つまり細かい管状のものはできるけれど,おおきな太い管ができない. 管形成の話は 以前も触れたことがあるけれど,このコンテクストでは apical 面は apical membrane proteins なんかを持つ細胞内の分泌小胞が細胞同士の接着面に集まっていくことによってできる.それに続いて,複数の小胞由来の内腔が統合されていく. Cdc42 は二段階目,統合に必要ということだ. また Cdc42 は,内分泌細胞か腺房細胞かという発生運命の選択にも重要.つまり形態形成と運命決定という二つの面からの Rho-GTPase の重要性が明らかにされている. 共焦点画像からの 3D 再構築をした図は壮観. #
by LIBlog
| 2009-12-10 15:58
| さいえんす関連
PNAS 106, 20812-20817 (2009).宮脇グループから.フリーで読める.
細胞周期に関連するタンパクは,周期に同調して存在量が変動する.たとえば Cdt1 は,DNA 合成直前の G1 phase にもっとも多く,S phase に入ると分解される.germinin は S phase にもっとも多く,G1 phase に入ると分解される.この過程はユビキチン化により制御されている. 彼らは,Kusabira Orange 2, Azami Green 2 という二つの蛍光タンパクと,Cdt1 と germinin のユビキチン化を受けるドメインをそれぞれ融合した cell cycle indicator を開発していた.前者は G1 phase に,後者は G2/S/M phase に,それぞれ核に局在する.したがって,この二つを同時に持つ細胞は,細胞周期の進行に合わせて赤か緑かの蛍光を発するわけだ.このシステム(Focci, fluorescent ubiquitination-based cell cycle indicator)は,すでに培養細胞やトランスジェニックマウスでワークすることが分かっている(オリジナル論文はこちら:Cell 132, 487-498 (2008).同じく宮脇グループ.図が美しい…). 本論文は Focci をもつトランスジェニックゼブラフィッシュを使って,ライブにタイムラプス観察できる系を立ち上げたというもの.胚発生の観察をしており,全胚や網膜はムービーで見ている.Movie 1, 2 の美しさは必見(直リンクは良くない気がするので,Supporting information 経由でどうぞ).興味をひかれるのは,脊索(notochord)細胞の cell cycle が同調していて,cell cycle 進行が波のように前方から後方に伝わっていくようだということ.あと,それと液胞形成との関係を論じているのだけど,これはよく分からなかった. #
by LIBlog
| 2009-12-09 19:14
| さいえんす関連
すっきりぽんPのブログに,「バイバイ、アイドル」についてのあとがきが掲載されたので,さっそく拝見した.
私の記事に言及していただいている.どうもありがとうございます.期せずして すっきりぽんPに喜んでいただけたようで,たいへんうれしく思います.「初期案」の続きの物語も見たいっ! …. ……. さて. もし,すっきりぽんPのブログをお読みになって,もういちど「バイバイ、アイドル」をご覧になり,まだ「謎の感動」だとお思いになる方がいらっしゃったら,こんどは やよいに注目してご覧になるといい.やよいを主人公にした,もうひとつの「選択」と「決意」の物語が浮かび上がってくるはずだ. 物語中盤,とあるアイテムを手渡される やよい. なぜそうしたのか,どうしてそんなことができたのか. やよいの胸中を思えば,あなたのその感動がどこから湧いてくるのか,よくわかることだろう. …. なんというか,言及していただいたせいで調子に乗って,じつに偉そうな文章書いてるなー.
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by LIBlog
| 2009-12-08 23:28
| 動画サイト関連
Nature 462, 403 (2009)(要登録).News.H.M.氏の脳サンプルが解析されるという話.
H.M.氏は,1953年に てんかんの治療のため,海馬のほとんどを含む脳の一部を外科的に切除された患者(→HM (患者) - Wikipedia).彼は手術以降,新しく物事を記憶することができなくなった(手術以前のことは思い出せる. 『メメント』 や 『博士の愛した数式』 などの作品を思い浮かべる方も多いだろう).その後,記憶形成機構についての研究に対し非常に大きな貢献をしてきたが,2008年12月2日に亡くなった. それからちょうど一年後の2009年12月2日,凍結保存されていた彼の脳から約2,400枚の切片サンプルが作製された.なんとその様子はストリーミング中継されていたらしい.で,このサンプルを研究者に対して どう供給していくのか,どういう研究が可能か,などを議論している. この人,切除後に有名になった人の名前を思い出すことができたらしい(ジョン・F・ケネディとか).完璧に記憶が形成できなくなってたわけじゃないんだね. #
by LIBlog
| 2009-12-07 18:07
| さいえんす関連
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